皮膚かゆみ

医師や専門家が深く詳しく解説します

皮膚かゆみ

医師や専門家が深く詳しく解説します

皮膚のかゆみ はなぜ起こる?緩和する方法にはどんなものがある?

公開日
更新日

 
執筆:Mocosuku編集部
 
 
「 皮膚のかゆみ 」は、不愉快ですし、気になりますよね。
つい掻いてしまいがちですが、そうするとかえってかゆくなったりします。
ここでは、この厄介な「 皮膚のかゆみ 」について、原因と対策について詳しく説明していきます。
 
 

皮膚のかゆみ はどうして感じる?

 
皮膚のかゆみを感じるメカニズムについては、まだよくわかっていません。ただ、ヒスタミンという物質が、かゆみに深く関与している事はわかっています。
 
ヒスタミンは、皮膚の肥満細胞の分泌物です。ヒスタミンが、知覚神経に影響を及ぼす事により、かゆみが生じます。また、その刺激は、神経伝達物質を通して、肥満細胞に伝わり、ヒスタミンを分泌させるという仕組みになっています。
 
つまり、
「かゆい⇒掻く⇒知覚神経と肥満細胞を刺激⇒更にかゆくなる」
という現象が起こると考えられているのです。
 
皮膚の乾燥も、かゆみの原因としてあげられます。
正常な皮膚は、水分と皮脂により、外部からの異物に対するバリアのような働きをしています。しかし、皮膚が乾燥した状態だと、皮膚の表面から水分や脂分が充分ではなく無防備です。よって外部からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなるのです。
 
 

スポンサーリンク



皮膚のかゆみを起こす物質は?

 
かゆみを感じる仕組みは前述したとおりですが、どのようなものが皮膚のかゆみを起こす物質なのでしょうか?

 
実は、かゆみを起こす物質には様々なものがあります。
例えば、ウルシ等の植物、一般生活用品、薬品、装飾品、化学物質、魚介類、トマト、チョコレート、イチゴ等の食品、刺したり、血を吸ったりする昆虫などです。
 
 

皮膚のかゆみ対策

 

薬を用いた皮膚のかゆみ対策

病院では、塗り薬と飲み薬が処方されます。
 
塗り薬の種類としては、ステロイド系、非ステロイド系、タクロリムス軟膏、保湿剤等があります。
内服薬としては、ヒスタミンの働きを抑制する抗ヒスタミン薬、抗ヒスタミンの抗アレルギー薬が使用されます。
 
何れも医師の処方を守って使用する事が重要です。
 
 

生活の中で出来る対策

皮膚のかゆみを抑える為には、皮膚のかゆみを起こす物質を回避する等、日常生活の過ごし方も重要です。
以下生活の中で出来る事を挙げてみます。
 
・洗濯は、洗剤が残らないように、しっかりすすぐ
・カラダに直接触れるものに注意する(服、シーツ、ベッドカバーの素材、髪の毛、ペンダント等については、かゆみを起こしそうなものは避ける)
・汗をかいたらシャワーで洗い流す
・皮膚を乾燥させないように、室内の温度・湿度をコントロールする
・辛いもの、香辛料、アルコール等は避ける
は伸ばさず、とがらせず
・心も体も、リラックスを

 
 

スポンサーリンク



皮膚のケアについて

 
ここでは、皮膚を清潔に、潤わせ、外的な刺激を回避する為に出来る事について説明しましょう。
 
皮膚を清潔に保つには、皮膚の表面についた汚れを取り去る事が必要です。肌に優しい低刺激の石鹸を少量で、出来るだけ泡立てて使い、石鹸が残らないように十分すすぎましょう。
 
また、皮膚に出来るだけ刺激をあたえないように、タオルでごしごし拭くのはやめて、優しく水分をふき取るようにしましょう。
洗い過ぎると、皮脂を取り過ぎ、皮膚を乾燥させてしまいますので、注意しましょう。
潤いを保つためには、1日1~2回、保湿剤を優しく、全体に伸ばすように塗り込みましょう。
 
 

皮膚のかゆみが症状の病気と治療法

 
症状として、皮膚がかゆくなる病気があります。ここでは、その主要な病気と治療法を紹介しましょう。
 

じんましん

じんましんは、身体に、強いかゆみを伴う紅斑や膨疹が多く出現します。重篤化すると気管支や腸の粘膜にまで及び、呼吸困難に陥ることもあります。
多くのじんましんは、特発性じんましんと言われる、直接の原因が不明なものです。
 
特発性じんましんの治療は、
1)抗ヒスタミン薬等の薬物療法、
2)かゆみ原因の回避・除去
の2つを行います。
 
 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚の炎症で、特定の箇所に症状が出続けます。
乳幼児の患者が多い病気です。遺伝的に体質を受け継ぐケースも多く、ハウスダスト、ダニ、卵、大豆、牛乳等にアレルギー反応を示します。
 
アトピー性皮膚炎の治療は、
1)外用薬、2)内服薬、3)保湿剤
の3つで症状改善を行います。
 
外用薬は、炎症を抑えるためステロイドとタクロリムス軟膏を主に使います。
内服薬としては、抗ヒスタミン剤、免疫反応が過剰になることを抑制する免疫抑制剤を用います。
 
 

かぶれ

原因となる物質があり、これが皮膚に接触することにより、湿疹がでます。
原因となる物質は人によって異なりますが、非常に多岐に渡っており、例としては、指、イヤリング等の金属装身具、遺留、家庭用化学薬品、洗剤、動物、植物等です。
 
治療法としては、まず原因となる物質を特定し、接触を回避するとともに、炎症を抑えるために、ステロイド外用薬を用います。また、かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を内服する事があります。
 
 

脂漏性皮膚炎

乳幼児には、脂っぽいかさぶたの付着、13歳以降では、頭にふけが生じ、紅斑がでます。特に頭部にかゆみがでます。
原因は、皮脂分泌機能のトラブル、皮脂を好むマラセチア菌が関係していると言われています。治療方法は、炎症対策にステロイド外用薬を用い、もし外部要因がある場合は、回避策を取ります。
 
※脂漏性皮膚炎について医師が解説した以下の動画もご参考にしてください。

 

皮脂欠乏性皮膚炎

高齢者の腰からおしりにかけて、また膝から下の皮膚が乾燥し、フケのように皮膚が落剥するとともに、膝から下に、強いかゆみを伴う亀裂やシワが生じます。老化やその他の要因で皮脂分泌が低下し、皮膚が乾燥をしている事が原因です。
冬季は、石鹸の使用を控えめにし、保湿を充分に行い、かゆみには抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を内服します。
 
 

多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)

熱、倦怠感が発症した後、手のひら足の裏に、多くの紅斑が出来ます。原因は、病原微生物、薬物、食物等により引き起こされるアレルギーとみられます。
治療は、まずこのアレルギー反応の原因を特定し、回避する事が重要ですが、原因不明の場合は、炎症を外服薬で緩和します。かゆみには、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を用います。
 
 

乾癬(かんせん)

肘、膝頭等こすれやすい、もしくは日光を浴びないエリアを中心に、体の色々な箇所に、多くの紅斑が出来ます。体全体に膿疱(のうほう)が出来、発熱、関節炎を伴うケースもあります。遺伝要素と環境要因が相まって発症すると言われています。
治療は、ステロイド外用薬や活性型ビタミンD軟膏を用いて炎症を抑えるとともに、皮疹に紫外線を照射し、免疫の働きを抑制し症状改善を図る光線慮法も有効と言われています。
 
 

手湿疹

手荒れのことです。手湿疹では、指先、指の腹、手のひら、手の甲が、赤くなり、乾燥し、角質が皮膚からはがれている状態になります。更に進行すると、ひび割れて痛みが出ます。
 
主婦等毎日水仕事をする人にみられる強い手荒のことは、主婦湿疹といい、皮膚面から盛り上がる針頭大~米粒大の発疹である「丘疹」が出来、かゆみを伴います。
 
原因は、水仕事の頻度が高い為に、皮脂が失われ、結果として無防備となった皮膚への様々な刺激により症状が起こるとみられています。
治療・対策としては、水仕事の際、手袋をもちい、皮脂が失われるのを防ぎます。またハンドクリームで手の表面を保護します。軽症の人は、クリームタイプでよいですが、悪化している場合はワセリンタイプを用いるほうがよいでしょう。
 
炎症、かゆみが強い場合は、炎症を抑えるために、ステロイド外用薬を用い、かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を内服します。
 
 
 
 

オススメリンク

 
関連した情報として以下のようなものがありますので、ご参考にしてください。
 
「手のひらがかゆい …強く引っ掻いてはダメ!原因を特定して適切な対策を!」
 
「かかとのひび割れ はどうして起こる?どうやって治す?普段から注意すべきことは?」
 
「かかとのガサガサ の原因と対策とは?保湿クリームの効果がないケースも!?」
 
「喉がかゆい ! かゆくても搔けないもどかしさをどう解決する? 予防法は?」
 
「耳がかゆい ! 何かの病気?放置したときのリスクは?原因と対策は?」
 
「頭がかゆい 原因はどこにある?対策や解決策はあるの?」
 
唇が乾燥 するのはなぜ?唇の乾燥を予防する為に知っておきたい事とは?
 

 
 

※なお記事中の語句に張られたリンクをクリックすると、当該語句について詳しく説明した当サイト内もしくは外部サイトの記事へ移動しますので、ご活用いただければ幸いです。